日立ソリューションズは22日、金融機関などが利用するレガシープロトコルをTCP/IPプロトコルに変換する「マルチプロトコルコンバータ」の後継機の販売を、3月25日より開始すると発表した。

「マルチプロトコルコンバータ」の筺体

「マルチプロトコルコンバータ」は、既存のネットワーク構成を変更することなく、企業間でのデータ送受信が可能になるというもので、後継機では、LANアダプタの冗長化、シリアル通信の高速処理、およびメモリ容量の拡張など機能強化が図られている。

シリアル通信での高速処理では、従来はシリアル通信で最大64kbpsのところ、最大1.5Mbpsのデータ送信に対応し、また最大1.5Mbpsでの2ポート同時通信も可能となった。

また、メモリ容量を32MBに拡張し、従来製品と比較してデータの処理効率を約10%向上させた。

全銀接続用(BSC⇔TCP/IP)の「PCNV20Z」が3機種と、全銀手順/JCA手順対応BSCプロトコル変換の「PCNV20T」が3機種ラインナップされている。

「マルチプロトコルコンバータ」の構成例

価格は、「PCNV20Z」の、V.24 × 2PORT搭載モデル「PCNV-FT-1000-V2 」が36万5,400円、X.21 × 1PORT & V.24 × 1PORT搭載モデル「PCNV-FT-1000-X1」が42万6,300円、X.21 × 2PORT搭載モデル「PCNV-FT-1000-X2」が48万7,200円。

「PCNV20T」の、V.24 × 2PORT搭載モデル「PCNV-FT-1000-V2」が52万5,000円、X.21 × 1PORT & V.24 × 1PORT搭載モデル「PCNV-FT-1000-X1」が59万8,500円、X.21 × 2PORT搭載モデル「PCNV-FT-1000-X2 」が67万2,000円となっている。

なお、「マルチプロトコルコンバータ」の主な仕様は、インタフェースがV.24/V.28(RS-232C)(25ピン/メス)、X.21(RS-442)(15ピン/メス)、チャンネル制御がIEEE802.3(10BASE-T)、IEEE802.3u(100BASE-TX)、外形寸法がW286×D179×H56mm、重量が2.0kg。