EMCジャパンは19日、EMCコーポレーション エグゼクティブ・バイスプレジデント兼 RSA The Security Division of EMC エグゼクティブ・チェアマン アート・コビエロ氏が来日し、記者会見を行った。

EMCコーポレーション エグゼクティブ・バイスプレジデント兼 RSA The Security Division of EMC エグゼクティブ・チェアマン アート・コビエロ氏

コビエロ氏は「ビッグデータがセキュリティを変える」といったテーマでホワイトボードを使い講演を行った。

「ビッグデータ分析を用いたインテリジェンスに基づくセキュリティ戦略によって、監視力や適応能力を発揮させ、高度な脅威をより確実に察知できるようになる」、としている。

さらに「昨今、データの量が飛躍的に増加し、2001年には1エクサバイトだったデータ量が、2012年には1ゼッタバイトにまで到達した。データ量が増えることによってモバイル、ソーシャル・メディア、クラウドといった日常生活のビッグデータ化が進み、攻撃にさらされる状況が変化し、リスクが増大している」とコビエロ氏は説明した。

そういった環境の変化に対応するために、セキュリティも静的なセキュリティから、パターン認識や予測分析に基づいたインテリジェンス・セキュリティシステムの構築が不可欠と強調した。

しかしながら、そういった新たな脅威に対抗するための、新たなセキュリティシステムを導入する際の障壁として、予算配分/技術者不足/情報共有のやり方/技術力不足といった懸念点があげられるとコビエロ氏は説明。

RSAとしては、RSA SecurIDの認証管理プラットフォームの最新版である「RSA Authentication Manager 8.0」を発表し、日本市場でも2013年の第2クォーターに導入を予定している、と話した。また「RSA Security Analyticsプラットホーム」を1月に発表し、これらのソリューションを活用することで、高度化する攻撃から身を守ることができるようになるとしている。