データセンターのエネルギー効率を示す指標にPUE(Power Usage Effectiveness)がある。このPUEの改善には効果的な対象のひとつが冷却設備だとされている。データセンターで消費される電力のうち、冷却設備が消費する電力はかなり大きい。冷房が過剰に機能している場合、冷却ユニットの停止や、ファンスピードを下げるといった方策を取ることで消費電力を削減し、PUEを改善することができる。
どの程度冷却が機能していればよいかの指針がData Center Knowledgeの「Cooling Capacity Factor (CCF) Reveals Stranded Capacity and Data Center Cost Savings」で説明されている。同記事ではUpsite Technologiesが採用しているCCF(Cooling Capacity Factor)と呼ばれる指針を紹介し、この値が1.2または120%を超えている場合には、1.2/120%まで下げることで消費電力の削減が期待できるとしている。
CCFは限界負荷状態の110%に対して、稼働するネームプレート冷却能力の割合とされている。この値が1.2以上の場合、それは過剰に冷却能力が使われていることになるため、その分の電力を削減できるとされてる。同じData Center Knowledgeの記事Cooling Capacity Factor (CCF) Reveals Stranded Capacity and Data Center Cost Savings (同じタイトルだが違う記事)において、実際のこの指針が有用であることが紹介されている。