NTTデータは30日、ソフトウエアによるネットワークの柔軟な制御が可能なSoftware-Defined Networking(以下、SDN)ビジネスの展開に向け、ネットワーク基盤技術「OpenFlow」を簡易に導入できるソフトウェアフレームワーク「バーチャルネットワークコントローラ バージョン2.0」の販売を2月28日より開始すると発表した。
NTTデータは、大規模・高信頼かつマルチベンダーのシステム開発の実績を活かし、それぞれのユースケースに対応したOpenFlowコントローラを構築できる商用フレームワークとして、本フレームワークを開発。OpenFlowスイッチとの通信を行うVNC(Virtual Network Controller)-NOSと、スイッチング等のネットワーク機能を提供するVNC-AP(Application)から構成される。
VNC-NOSの機能はVNC-NOS API(Application Programming Interface)を通して利用することができ、サードパーティーがVNC-APを自由に実装できるアーキテクチャーを採用。また、VNC-NOSが各ベンダーのスイッチの仕様の違いを吸収するため、VNC-APは各社スイッチとの接続性を意識する必要がない。これらにより、ネットワーク構築を行う事業者は、スイッチの仕様にとらわれることなく、顧客のニーズを満たすネットワーク機能を柔軟に構築できる。
さらに、VNC-Standard APとして仮想ネットワークを構築・制御する機能を提供。OpenStackとの連携によりVNC-APを新たに開発することなくクラウドサービスを構築可能。
同社は、これに合わせてフレームワークの開発パートナーの募集を2月1日から開始し、開発パートナーが同フレームワーク上に自由にネットワーク制御機能を実装することが可能となり、SDNならではの柔軟なネットワークの制御が可能となる。
同社では、フレームワークの販売を含むSDNビジネスで、2013年度に年間10億円の売り上げを目指す。