調査会社Ponemon Instituteは1月28日(米国時間)、個人情報保護について最も信頼できる企業20社「Most Trusted Companies for Privacy」を発表した。1位はAmerican Expressで前年と変わらず、「Firefox」のMozillaが20位にランクインした。
Most Trusted Companies for Privacyは、データプライバシーディ(1月28日)に合わせ、Ponemonが毎年発表している報告書。米国の成人10万人以上に個人情報のプライバシー保護について信頼できる企業5社を挙げてもらうもので、今年で7回目となる。
上位5社は、American Express、Hewlett-Packard(HP)、Amazon、IBM、US Postal Service(米郵便公社)が選ばれた。
1位と2位は前回と同じで、Amazonは5位からのアップ、IBMは3位からのダウンとなった。Procter & Gamble(6位)、Johnson & Johnson(12位)、United Healthcare(18位)などヘルスケアやトイレタリー、Verizon(11位)、AT&T(19位)など通信分野などがランクインしている。技術関連では、eBay(9位)、Intuit(10位)、Microsoft(17位)、Mozilla(20位)などが並ぶ。MicrosoftとMozillaは今回が初のランクインとなる。
調査ではこのほか、個人情報保護についての意識も調査した。プライバシーと個人情報の保護は「非常に重要」「重要」と回答した人は78%あったが、「自分で自分の個人情報をコントロールしていると思う」と答えた人は35%にとどまった。
また、59%が「ソーシャルネットワーク、スマートなモバイル端末、ジオタグツールなどの新しい技術によりプライバシーの権利が後回しになっている」と回答している。
プライバシーディは、2008年に欧米の機関がプライバシーデータについての認知を目的に制定した日で、企業の参加も増えている。