東京国立博物館、電通国際情報サービス、クウジットの3者は1月22日、Android端末向け博物館ガイドアプリ「トーハクなび」の最新版を公開した。あわせて、東京国立博物館の来館者を対象に、トーハクなび用端末の無料貸出サービスを開始している。トーハクなびはGoogle Playから無料でダウンロードできる。
トーハクなびは、東京国立博物館総合文化展をめぐる複数の見学コースを紹介するAndroid向けアプリ。今回のアップデートでは、「トーハク劇場コース」と「日本美術体験型コース 2階」という2つのコースガイドが追加された。
これにより、同アプリで利用できるコースガイドは、日本美術体験型コース1階(45分) / 日本美術体験型コース2階(30分) / 日本美術の流れコース(45分) / トーハク劇場コース(30分) / 建物めぐりコース(30分)の5種類になった。
新たに追加された「トーハク劇場コース」は、AR(拡張現実)技術を利用した内容になっており、館内に設置されたARマーカーに端末のカメラをかざすと、バーチャルな俳優が現れ、演劇仕立てのガイド映像が流れる仕組みになっている。
「日本美術体験型コース 2階」は、展示室ごとの解説と作品ごとのガイドを組み合わせた内容で、4種類の作品が同一ケース内に展示される同館10室では、1m程度の間隔で並んでいる展示品を識別し、その作品に応じたガイドが行われるという。
また、同アプリには来館者の位置に応じて自動的にデジタルスタンプを取得するスタンプラリー機能も備えており、指定の3ヵ所をまわるとオリジナルノベルティがもらえる。
なお、アプリのアップデートとともに開始された端末の無料貸出サービスの実施期間は、3月3日までとなっている。