経済産業省は15日、佐々木経済産業審議官が10日にインドを訪問し、アルワリア国家計画委員会副委員長との間で、日印投資交流の拡大やエネルギー分野での協力強化について議論を行ったと発表した。

同会談は、2012年10月に東京で実施された第6回日印エネルギー対話(閣僚級)のフォローアップのために行われたもの。佐々木経済産業審議官とアルワリア副委員長は、日本とインドは重要な戦略的パートナーであり、経済面においても相互補完的な関係を活かしてインフラ協力/エネルギー協力/製造業協力/ビジネス環境整備等の戦略的な取り組みが進展していることを確認したと発表した。

また、佐々木経済産業審議官は、「引き続き戦略的な取り組みを強化し、日印間での投資交流の加速や日印エネルギー対話等を通じたエネルギー分野の協力に取り組むことが必要である」と強調した。

特にエネルギー分野については、エネルギー需要が急速に伸びているインドと、優れたエネルギー技術を持つ日本との協力の方向性を共有し、2013年秋に日本のエネルギー技術の展示商談会を含む日印エネルギーフォーラムを、日本側の実施機関であるNEDO及びJETROとインド側の実施機関が協力して進めることで、インド側と共通認識を得たとし、同フォーラムでの成果については、積極的に日印エネルギー対話(閣僚級)の議論に反映していく、としている。

さらに、佐々木経済産業審議官から次回の日印エネルギー対話に向けて、LNG共同研究、省エネ、石炭(クリーンコールテクノロジー)等の既に成果の出ている各分野での取り組みを更に前進させて、エネルギー分野での協力を一層強化していくことを提案。それに対し、アルワリア副委員長から感謝の意が表明されると共に、今後、インドでの開催が予定される次回の日印エネルギー対話への経済産業大臣の出席要請があった、とした。