12月18日に国内での電子書籍端末「Kindle Fire」および「Kindle Fire HD」の販売を開始したAmazon.co.jp。一方、電子書籍ストア「Amazon Kindleストア」では、書籍を出版するためのサービス「Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)」において、これまでの35%のロイヤリティオプションに加えて、70%のロイヤリティオプションの提供が開始された。

国内のAmazon Kindleストアはすでにオープンしているが、これまでは米国などで提供されている70%オプションは、国内で利用できなかった。

ロイヤリティは、電子書籍の著者や出版者に支払われるもので、著者の場合にはいわゆる印税に相当する。70%オプションを利用するにはAmazonの提示する一定の条件に従う必要があるが、より多くのロイヤリティが期待できる面もある。

70%オプションを利用する場合には、90日間本を独占販売とレンタルを可能にする「KDPセレクト」への登録、電子書籍の配信コストを電子書籍のファイルサイズに応じて負担する、他の販売チャネルで販売している場合にはその製本版の定価・価格より少なくとも20%を下回るように価格を設定するなどといった条件がある。

配信コスト負担は、1MBつき1円。ロイヤリティの計算は、配信コストを引いた70%となるため「(販売価格-配信コスト)×70%」ととなるるが、米国などの配信コストと比較すると低い額に抑えられている。

Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング