ネットワンシステムズは12月14日、教育機関・地方公共団体に特化した、事前検証・サイジング済み仮想デスクトップパッケージの販売を開始すると発表した。

「デスクトップ仮想化ソリューション(VDI)」のコンポーネント

今回発表されたのは、EMCが提供する検証済みインフラストラクチャ「EMC VSPEX」をベースにした仮想デスクトップ構築パッケージ。EMC VSPEXは、ハードウェアやソフトウェアの構成を選べる仕組みになっているが、ネットワンシステムズでは、同社として実績のある仮想デスクトップ製品「VMware View」、ハイパーバイザ「VMware vSphere」、サーバ「Cisco UCS」、ネットワーク機器「Cisco Nexus」、ストレージ「EMC VNX」を選定している。ネットワンシステムでは、業務に必要なセキュリティ製品群および標準アプリケーション群も事前検証しており、顧客の要望に応じて追加導入も可能という。

ネットワンシステムズでは、教育機関での主な導入メリットとして、教職員が、校内や自宅など場所を問わずに時間を有効活用しながら、児童・生徒・学生の個人情報などの機密情報のセキュリティが担保された環境で仕事を進めることができる点や、IT管理者がPC教室を実施する場合などに、PCのアプリケーションやOSの設定・変更を一括反映することができる点などを挙げている。

また、地方公共団体の導入メリットとしては、高度なセキュリティが要求される住民情報システムの取り扱いにおいて、端末側に情報を残すことなく職員が業務を遂行できる点や、住民情報システムに接続するPCと、内部情報システムに接続するPCを物理的に分けている場合に、端末台数を大幅に削減できる点などが挙げられている。

同社は、将来的には、本パッケージに追加する形でビデオ会議システムやコラボレーションツールも同梱したパッケージも用意し、新しいワークスタイルをさらに促進し、生産性を高める支援を拡大する。