今日は会社に行きたくない ― 誰でもそんな気持ちになったことが一度はあるだろう。これといった理由なしに仕事を休むとき、多くの人が用いるのが「仮病」だろう。仮病は海の向こうの米国でもよく利用されているようだが、「病気」以外にも驚くような理由で勤務先を休む人がいるようだ。

就職情報サイトのCareerBuilderが、恒例の病欠についての調査を発表した。病気や冠婚葬祭など欠勤が認められている事情ではないのに勤め先を休むことについて、米国の雇用主(企業側)と従業員の双方を対象に調べた。雇用主としては管理職と人事担当者の合計2494人が、従業員は約4000人が回答した。

この1年で病気(本当の病欠と仮病を含む)で勤務先を休んだと回答した人は30%いた。これはほぼ平年並みだという。病気欠勤は冬に多く、30%の雇用主がクリスマスを挟む年末の休暇シーズンに病欠が多いと回答している。病欠が最も多い月として挙がったのは12月、次は7月、1月、2月となっており、休暇シーズンと"病気欠勤"には相関関係がありそうだ。

雇用主は「病気で休みます」という従業員を怪しいと思っていることもあるようで、29%が医師による診断書の提出を求めたり、日中に従業員の自宅に電話をかけたりするなどして「本当に病気かどうかを確認したことがある」という。「他のスタッフに電話をかけさせ確認させたことがある」という雇用主は18%、14%は「自宅近くまで行った」という。なお、病気欠勤の理由に偽りがあったことが理由で解雇した雇用主は17%いたとのことだ。

では従業員側をみてみよう。なぜ病気欠勤なのか? ― 本当に病気だった場合以外では、「仕事に行く気がしない」(34%)、「リラックスが必要」(29%)、「医師とのアポがある」(22%)、「睡眠確保」(16%)、「所用のため」(15%)などが実情だったようだ。

「病気で休みます」以外に勤務を休む変わった理由を雇用主に聞いたところ、以下のようなものが挙がった。

・その企業に採用されたことを忘れていた

・飼い犬がノイローゼ気味

・死んだ祖母の墓が警察の調査のために掘り起こされることになった

・水栓につま先がひっかかって抜けない

・アルコール検出ツールにひっかかり、車のエンジンがかからない

・読書のし過ぎで気分が悪い

・映画「ハンガー・ゲーム」を見て気が動転している

・自宅で髪の毛を染めたらオレンジ色になってしまった