セキュアブレインは10月26日、マルウェア解析を行える人材を2日間で育成するトレーニングコースを開設すると発表した。WindowsマルウェアとAndroidマルウェアを対象にした2種類のコースがあり、価格は両コースとも1名あたり30万円(税別)。
近年、特定の企業・組織の機密情報などを詐取する「標的型攻撃」の被害が急増している。標的型攻撃に使用されるマルウェアの多くは特定の企業・組織のためにつくられた新種で、感染した場合、対処するためにまずマルウェアの解析が必要になる。ウイルス対策ベンダーに検体を提出して駆除ツールの提供を待つ場合、数時間から数日の時間がかかることから、自社内で対策したいと考える企業が増えているという。
同社は今回、マルウェアの解析技術を短期間で習得したいという企業ニーズに応えるために、2日間でマルウェアの解析を学習できる育成コースを開設。WindowsとAndroidを対象とした2つのコースを用意している。
Windowsマルウェア解析技術者養成コースでは、各種ツールを利用したブラックボックス手法によるマルウェア解析技術を習得可能。マルウェアファイル内に含まれる文字列から構造や機能を分析する「サーフェス(表層)解析」や、マルウェアのレジストリやファイルなどへのアクセスを分析するモニタリングの手法が学べるほか、サンプルプログラムを使った解析実習も行われる。
Androidマルウェア解析技術者養成コースでは、AndroidのセキュリティモデルやAndroidアプリケーションの仕組みなど、Androidマルウェアの解析に必要となる基本から実践的なトレーニングまで、トータルで学習できる。同コースでは、Linux系OSでコマンドラインでの操作経験や、JAVA言語についての基本的な知識、Androidアプリ作成経験または同等の知識を備えた人の受講を想定しているとのこと。