博報堂は9月18日、来店客のスマートフォンと連動する双方向型店頭什器(じゅうき)「スマート什器」を開発し、メーカー・小売各社への提供を開始したと発表した。開発・制作は、博報堂PBUが行う。

「スマート什器」は、来店客の行動や状況によってコミュニケーション内容を変更できる、双方向型の店頭什器。実際に来店し、商品棚の前まで訪れた来店客に対し、顧客のスマートフォンを介して、さまざまな情報や機能を提供する。

主な特徴として、運営側でコンテンツを自由に差し替えたり、来店客の履歴やアクションに応じてコンテンツを振り分けることができる。

また、来店客のフェイス獲得や、行動履歴に基づく関連商品購入やリピート購入促進施策の付与ができるほか、既存メルマガ会員などのDBとリンクさせることで、実際の来店行動に連動した個別アプローチも可能となる。

「スマート什器」の例

機能使用例として、例えば、来店ポイントではなく、「商品棚の目の前まで来た」時点でのポイント付与(=インセンティブ付与)し来店客へダイレクトアプローチを行う、アクセスサイトにて利用者の属性データ(性別・年齢等)を取得した上で、アンケートや購買履歴を掛け合わせる事で推奨商品を提案する、などができるという。

サイズは300mm幅をベースに、最小は60mm幅まで、形状を問わず制作可能となっている。

主な導入先としては、メーカーでは食品・菓子、セルフ化粧品、医薬品、家電など、小売ではコンビニ・ドラッグストアなどを想定している。