CA TechnologiesでIT Management-as-a-Service製品を提供するNimsoftは6月26日、サービスデスク製品「Nimsoft Service Desk」日本語版を日本市場に投入すると発表した。同製品はオンプレミスとSaaSの両方に対応しているため、導入に要する時間を最小限に抑えることができる。
CA Technologies カスタマー&パートナー・ソリューション事業本部 バイスプレジデント リー・マックイルウィネン氏 |
CA Technologies カスタマー&パートナー・ソリューション事業本部 バイスプレジデント リー・マックイルウィネン氏は、同製品の特徴として「モニタリングからサービスマネジメントまで包括的な機能を提供する点」「ITIL v3のベストプラクティスを実装している点」「SaaS形式で提供するため月額料金で利用できる点」「マルチテナント機能を標準装備している点」の4点を挙げた。
Nimsoftブランドとしては、「Service Desk」と「Monitor」が提供されているが、Service Deskは「サービスカタログ&リクエスト」「インシデント」「問題」「変更」「構成」「ナレッジ」「サービスレベル」の機能を提供する。
同製品の販売は、同社がパートナーに販売し、パートナーがMSP事業者もしくは企業に販売するという体制がとられる。「われわれはパートナー、MSP事業者、企業のすべてに対して支援を行う。MSP事業者に対してはサービス立案を支援し、企業に対してはWebやソーシャルメディアを介して情報提供を行っていく」とマックイルウィネン氏。
Nimsoft プロダクト・マネジメント シニア・プリンシパル・プロダクト・マネージャ サンディープ・ソマン氏 |
同社は、サービスデスク製品として「Nimsoft Service Desk」と「CA Service Desk Manager」を提供しているが、2製品の違いについては、Nimsoft プロダクト・マネジメント シニア・プリンシパル・プロダクト・マネージャ サンディープ・ソマン氏が説明を行った。
「Nimsoft Service Deskは"time to value"を特徴としているため、サービスデスクにとって必要最小限の機能を提供し、価値創出までの期間が短く、管理のオーバーヘッドは小さい。これに対し、CA Service Desk Managerは包括的なサービスデスクを実現する製品であり、広範囲で一元管理が可能なITサービス&アセット管理スイートの一部となっている。対応しているITILのプロセスも異なっており、Nimsoft Service Deskは9のプロセス、CA Service Desk Managerは15のプロセスに対応している」
ソマン氏は、Nimsoft Service Deskがユーザーにもたらすメリットについて、「まず、コーディングをau行うことなく、自社のニーズに適した設定を行うことができる。また、アップグレードが無料、SaaS形式であればインフラが不要、エンドユーザーは無料かつユーザーごとの支払いといった価格モデルをとっているため、導入と運用にまつわるコストを抑えることが可能だ」と説明した。
Nimsoft Service Deskのライセンスは、フルタイムでヘルプデスクとして働く従業員向けの「固定(名前指定)ライセンス」、パートタイムでヘルプデスクとして働く従業員向けの「フローティング(同時接続)ライセンス」、エンドユーザー向けの「セルフサービス(無料)」がある。各ライセンスの参考月額料金は、固定ライセンスが10指名ユーザーで8万円、フローティングライセンスが10同時接続ユーザーで21万円となっている。