韓国Samsungは6月18日(米国時間)、まもなく米国でローンチされる次期フラッグシップスマートフォン「Samsung GALAXY S III」に企業向け機能スイート「SAFE(Samsung Approved for Enterprise)」を適用すると発表した。
SAFEは暗号化などの機能を集めたパッケージとなり、同社はこれによりAndroidの企業利用を一気に加速する構えだ。
SAFEはSamsungが提供するエンタープライズ向け機能セットで、256ビットのAES暗号、「Microsoft Exchange ActiveSync」対応の強化、VPNやサードパーティのモバイルデバイス管理(MDM)ソリューションへの対応などを含み、合計で約340ものITポリシーをサポートするという。
同社は、これらを利用することで、GALAXY S IIIは企業向け端末として安全に利用できるほか、社員が個人端末を業務用途で利用するBYOD(Bring Your Own Device)対策を簡素化できるとしている。
SAFEはこれまで、Androidタブレット「Samsung GALAXY Tab」シリーズ、「GALAXY Note」などに適用されている。今回のGALAXY S IIIへの適用は、現時点では米国で発売される機種が対象となる模様だ。
同社はGALAXY S IIIに企業向け機能を提供することで、欧米を中心にエンタープライズ分野でよく利用されているカナダResearch In MotionのBlackBerryブランドに対抗を図る。
SamsungのGALAXY S IIIはすでに英国など欧州ではローンチされており、米国でのローンチは今月末から来月といわれている。