安価でも高品質/高性能なVDI-in-a-Box

これだけ低価格かつ導入が容易だと、使い勝手などで問題が生じるのではないかと不安になるかもしれないが、その心配は不要である。

VDIは技術の性質上、パフォーマンスが懸念の種になりがちだ、VDI-in-a-Boxは、大企業で多くの導入の実績を誇る高機能な仮想デスクトップ環境「XenDesktop」のベース技術を組み込んでいる。

「VDI-in-a-Boxでは、XenDesktopでも使用しているHDXテクノロジを採用しています。高品質な画面転送が可能なうえ、体感パフォーマンスも非常に高く、動画の再生も含めて、使っていて待たされるということはほとんどありません」(竹内氏)

クライアントデバイスからの接続には、Citrix Receiverを使用しており、WindowsやMac、LinuxなどのPCのみならず、iOS、Android、からも利用可能。ネットワークにさえつながっていればどこからでもアクセスでき、VDIの利便性を損なうことはない。

ちなみに、シトリックスが以前から提供してきたXenDesktopは、大規模環境を意識した製品になる。数千、数万人規模のユーザーにも対応でき、遠隔地からサーバ管理用のデスクトップ環境が呼び出せる機能も搭載されている。ネットワーク経由でサーバを再起動することも可能だ。VMイメージ作成と一括配布の仕組み、パーソナルな環境を容易に利用できるなどの特徴がある。さらに、仮想デスクトップはローカルPCに展開されたハイパーバイザーの上で動作する仕組みや、サーバーデスクトップを共有したり、単なるVDIを超えた包括的なデスクトップ仮想化ソリューションと言える。その上、定評あるアプリケーション仮想化の仕組みも実装するので、デスクトップとアプリケーションのセットで安心して仕事環境をまかなってくれる。

「XenDesktopは、運用/管理機能を中心に非常に高機能なデスクトップ仮想化システムですが、すべてのお客様にそういった機能が必要なわけではありません。専門知識のない管理者にとっては負担になるものもあるはずです。そういった部分を排除したのがVDI-in-a-Boxです。低コストなうえ、構築/運用に特別な知識も必要ありませんから、専任のIT管理者がいない中小企業でも手が届くはずです」と竹内氏。中小企業に新たな選択肢を与える製品として、その意義は大きいと言えるだろう。

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以上、簡単だが、中小企業向けに開発されたVDI-in-a-Boxの特徴について説明した。

さて、このような特徴を持つVDI-in-a-Boxだが、本当に構築作業は簡単なのだろうか。次回は、実際に導入を試み、その様子をレポートしたい。

中小企業向けの仮想デスクトップ環境あります


中小企業を意識して開発された仮想デスクトップ環境、それがシトリックスの「Citrix VDI-in-a-Box」だ。

Citrix VDI-in-a-Boxは、低価格で設定が容易なオールインワンタイプの仮想デスクトップソリューションです。VDI-in-a-Boxにより規模が小さな企業でも、仮想デスクトップが提供する「コスト削減」、「セキュリティ向上」および「社員の生産性向上」といったメリットを享受できるようになります。

Citrix VDI-in-a-Boxの無料評価版は、こちらのWebサイトからご提供しております。

――「VDI-in-a-BOX」特設サイト開設中――


マイナビニュースでは、中小企業向け仮想デスクトップ環境「VDI-in-a-BOX」の特設サイトを開設しています。

今後、同製品の紹介記事を順次公開予定。製品の特長を紹介するインタビュー記事から、製品を実際に導入して試したレポート記事までさまざまなものを掲載していきます。詳細は、こちらのWebサイトをご覧ください。