バンダイの食玩「超変換!!もじバケる」がMoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久収蔵品(MoMA Collection)に選ばれ、話題を呼んでいる。日本で長らく愛されてきた食玩が、世界的な美術館の収蔵品になったことは大きなニュースと言える。

しかしこれ以前にも、国内で見かける様々な家電や雑貨たちが永久収蔵品に選ばれている。今回は、日本国内で今も購入できる物の中から厳選して、MoMAコレクション認定の品々を紹介する。

“艶やかな水滴”をイメージした加湿器

±0 加湿器(1万9,950円)

一般的な加湿器とはまったく異なる形状のこの加湿器は、デザイナー・深澤直人が展開するブランド「±0」の定番商品。同ブランドの「誰もが必要としていながら、ありそうでなかったもの」というテーマを体現している製品と言える。

約8時間と18時間の連続運転モードが選択可能となっており、長時間の使用にも対応している。

プロダクトデザインのパイオニアが生んだ美しいスツール

柳宗理 バタフライスツール(4万5,150円)

日本の工業デザインのパイオニアである柳宗理。昨年12月にこの世を去った同氏は、伝統とモダンを融合させたデザインを多数手がけ、キッチンツールを中心に今なお生活に根ざす製品を多数生み出した。

1954年にデザインされたこのスツールは、彼の代表作品のひとつ。山形県の家具メーカー「天童木工」が製造している。その名のごとく蝶々が羽を広げた様なフォルムをしていることから、国外でも「バタフライスツール」の名で知られているのだという。

立ち上るミストで空気を潤す“煙突”

チムニーハイブリッド S2 加湿器(1万3,440円)

イデアインターナショナルの「チムニーハイブリッド S2 加湿器」は、煙突のような形が特徴。超音波式と加熱式の2通りが選べるハイブリッド型加湿器で、アロマ機能も搭載している。

本体底面の直径が12cmのスリムなデザインはベッドやソファの脇、キッチンの片隅など小さなスペースにも設置可能。水がなくなると自動停止するなど、機能面も充実している。

科学からヒントを得たコーヒーメーカー

CHEMEX コーヒーメーカー(6,300円)

ビーカーのような形が印象的な「CHEMEX コーヒーメーカー」は、アメリカの化学者ピーター・シュラボームが、実験室でコーヒーメーカーとしていつも使っていた実験器具から考案したもの。

ガラスのくびれた部分に天然の木とレザーを付け、持ちやすくてすべりにくいデザインが施されている。シンプルで美しい形をしており、ほとんど音を立てることなくおいしいコーヒーを淹れられる。

モダン・デザインを象徴するラウンジチェア

イームズ ラウンジチェア&オットマン セット(64万6,100円)

20世紀の工業デザインに大きな影響を残した「イームズ」は、椅子のブランドのように扱われることもあるが、正確にはレイ&チャールズ・イームズというデザイナーの夫婦の略称だ。

彼らの代表作品のひとつであるこのラウンジチェアは、イームズ夫妻が型押し合板の研究にかけた時間と情熱、そして豊富な経験から誕生した。発売から50年近く経過した今もなお、家具メーカーのハーマン・ミラーが一貫して製造し続けている。

上記のアイテムは、すべて実店舗の「MoMA DESIGN STORE」およびネットストアの「MoMA STORE」で購入することができる。