グリーは5月23日、SNSアプリのデザインやユーザーインタフェースを大幅に刷新したアプリケーションプラットフォーム「GREE Platform」のAndroidおよびiOSに向けた提供を開始した。

同社は昨年、スマートフォン向けのソーシャルゲームプラットフォーム「OpenFeint」を買収し、そのブランドやユーザーベースなどをSNS「GREE」と統一し、GREE Platformとした。日本のほか、イギリスでもサービスを開始しており、9月を目処に14ヵ国語に対応するという。

GREE Platformにより、世界各国のユーザーは、ソーシャルゲームなどのアプリケーションやSNSを通じてお互いにコミュニケーションを楽しむことができ、デベロッパーは、最大153ヵ国へのアプリ提供が可能になるという。ユーザー数は2012年3月末時点で2億3千万ユーザーにのぼるとされており、すでに日本でアプリを提供している企業は、最小限のコストで自社アプリをグローバル市場に展開できる。

同社は人気ソーシャルゲーム「Cerberus Age (聖戦ケルベロス)」、「Pirates Age (海賊王国コロンブス)」の2タイトルをグローバル市場に向けて配信開始しており、「Fishing Star (釣り★スタ)」「Clinoppe (踊り子クリノッペ)」「Driland (探検ドリランド)」「MONPLA SMASH (モンプラスマッシュ)」「Animal Days (どうぶつフレンズ)」「Puppy Paws (ともだち☆ドッグス)」などのほか、海外のゲームスタジオで製作した人気タイトルの配信も予定している。7~9月期に約60タイトル、12月末までに数百タイトルがリリースされるという。

グリーのグローバル戦略のイメージ

同社は今回のGREE Platformの提供以外にも、5月にはスマートフォン向けシミュレーションRPGを手がける米Funzio社を子会社化しており、グローバル展開への取り組みを加速させている。