高さ634mの超高層電波塔・東京スカイツリーが本日オープンした。展望デッキから見渡す下町の景色が話題に中心となっているが、それ以外にも“クリエイティブ心”をくすぐるポイントがいくつかあるので、改めて紹介していきたい。
ミナ・ペルホネンによる、新しいのに懐かしさも感じる制服たち
同施設のスタッフユニフォームは、ファッションブランド「ミナ・ペルホネン」のデザイナー、皆川明によって考案されたものだ。
ユニフォームのデザインは職種によって異なり、7種類(ディレクター、誘導、インフォメーション、チケットカウンター、ショップ、清掃、駐車場誘導)が用意されている。男女が勤める職種に関しては、男性向けと女性向けのデザインも発表されている。
これらのユニフォームには、目にして楽しく期待感を持たせる「おもてなしを心を表すデザイン」、日本を代表するデザイナーを起用した「新しい日本のシンボルとしての先進性や未来感」、着用するスタッフの快適性に配慮した「機能性の充実」という3つのコンセプトが込められているという。
全職種のユニフォームについてはこちらの記事を参照してほしい。
スカイツリーに活かされた「そり」を身近に感じるアート
同施設のデザイン監修者であり、元東京藝術大学長の彫刻家・澄川喜一が制作したパブリックアート「TO THE SKY」2作品が屋外展示されているので、タワー本体だけでなくこちらにも注目したいところだ。
「東京スカイツリータウン」内にある「ソラマチひろば」には、澄川が長年のテーマとしている「そりのあるかたち」を持った石柱が、東京スカイツリーの足と同様に3本立てられた屋外彫刻が設置されている。
また、東武鉄道伊勢崎線「とうきょスカイツリー駅」には、日本の伝統素材である陶板を用いた壁画が展示されている。この作品では、業平橋押上地区の伝統性と東京スカイツリーの現代性をひとつに重ね合わせ表現しているとのことだ。
「ビオレママ」や「Qoo」を手がけたクリエイターによる公式キャラクター
同施設の公式キャラクター「ソラカラちゃん」は、印象的なキャラクターを多数生み出している、博報堂クリエイティブ・ヴォックスの丸山もゝ子と鍬本良太郎が手がけた。彼らはこれまでに「ビオレママ」や「Qoo」、「でこぼこフレンズ」など、ポップで少しクセのある独特のテイストのキャラクターを多数生み出している。
メインキャラクターの「ソラカラちゃん」(中央)。両脇のサブキャラクター「テッペンペン」(左)、「スコブルブル」(右)と共に同施設をPRする |
「ソラカラちゃん」グッズについては多数の図柄や商品で展開されている。同施設や隣接した商業施設「東京ソラマチ」のほか、公式Webショップでも購入することが可能となっている。