Googleは4月18日、「Googleウェブマスターツール」のクロールエラー機能を改善したと発表した。ウェブマスターツールは同社が提供するサイト管理者向けサービスで、クロールエラー機能は、Webページを自動で収集する「クロール」時のエラーの詳細確認などができる。

今回の機能改善で検出可能なエラーの種類が増えるとともに、クロールエラーをサイト全体に影響する「サイトエラー」と、特定ページだけに関係する「URLエラー」の2種類に分類するようになった。サイトエラーは、従来はURL別にレポートされていたが、Webサーバーとの接続エラーやrobots.txtファイルの取得エラーなど、エラーの種類ごとに発生率が記録されるように変わった。URLエラーは、クロール中のURLリクエスト時に問題が発生した場合に記録され、エラーの原因ごとにカテゴリ分類されて表示される。

また、正常稼働を示す緑のチェックマーク表示が追加され、サイト全体に影響を及ぼす可能性があるサイトエラーの有無を一目で確認可能になっている。サイトエラーの頻度が上がった場合にアラートを送信する機能の提供も検討中だという。

サイトエラーの発生率と発生回数の時系列表示

正常稼働を示す緑のチェックマーク

タイプ別 URL エラーの発生回数の時系列表示

今回新しくなったクロールエラー機能は、エラーの重要性の識別にも重点が置かれている。従来はエラーのタイプごとに最大10万件が表示されていたが、今後は重要と思われるエラーや対処する必要のあるエラーがカテゴリごとに1000件ずつ表示され、並べ替えや検索、「修正済み」などのマーク付加などにも対応。サイト内のリンク切れやサーバーソフトウェアのバグなど、修正が容易と思われるエラーはリストの上位に表示され、修正後に問題がないかをチェックする機能もある。特定タイプのエラーが1000件を超える場合については、エラーの総数確認ができるほか、過去90日間の履歴データをグラフで表示する機能も用意されている。

このほか、緊急性の高いエラーを識別しやすくするためにrobots.txtによってブロックされたページのリスト表示をなくすなど、細部にわたって多数の機能変更が行われている。

優先度順のエラー表示