SkypeがWebアプリ版のSkypeの開発に乗り出したようだ。Microsoftが12日にTalent Networkに掲載した求人広告によると、同社は英国とチェコ共和国で「Skype for Browsers」というプロジェクトを担当するソフトウエア開発エンジニアを探している。

Microsoftが求めているのは、JavaScriptベースのリッチなインタラクション機能を備えたHTML5ユーザーインターフェイスの開発経験を持つソフトウエアエンジニア。「最新のMicrosoftのテクノロジを用いてゼロから構築したバックエンドサービスのサポートとともに、既存のSkypeソリューションをWebに統合するチャンス」と呼びかけている。

SkypeはFacebookと提携しており、すでにWeb版のFacebookでSkypeの技術によるビデオ通話機能が実現している。ただし、Facebook版はプラグインを用いたものだ。3月末にIETF 83でMozillaがWebRTCをサポートするFirefoxを用いてビデオ通話のデモを披露した。Skype for Browsersも同様にWebRTCを用いたWebアプリになるのかは分からないが、Skypeがブラウザを重視し始めたことで、Web標準ベースのビデオ通話や、より優れたビデオ/オーディオ・ストリーミングの実現に弾みがつくという期待感が高まっている。