評判や信頼管理コンサルティングを専門とする米Reputation Instituteが米国の上位150社の評判ランキングを発表した。ハイテク企業ではAppleが第8位となり、初のトップ10入りを果たした。前回トップのAmazonは第5位にランクダウン。今年は食品業が上位にランクインしている。

同調査は、米国の約1万200人の消費者に対し株式公開企業大手150社に対する親近度やイメージを聞き、自社の評判フレームワーク「RepTrak」を利用してスコアを割り出したもの。

今年のトップ10は、以下のようになっている。

(1)General Mills
(2)Kraft Foods
(3)Johnson&Johnson
(4)Kellogg's
(5)Amazon.com
(6)UPS
(7)The Coca-Cola Company
(8)Apple
(9)PepsiCo
(10)Procter&Gamble

第1位のGeneral Millsは第15位からのアップとなった。同社はシリアル、缶詰、Yoplaitブランドのヨーグルト、ハーゲンダッツブランドのアイスクリームなどの幅広い食品をもつメーカーで、シチズンシップやコミュニティサポートの改善が好評判につながったようだ。第2位のKraftは、YouTubeでのレシピチャンネル展開や小冊子などの活動が功を奏したと指摘されている。

トップ、第2位、第4位、第7位、第9位と食品・飲料企業がランクインしているなか、ハイテク分野ではAppleが第8位となった。Reputation Instituteによると、Appleはこれまで製品と亡くなったSteve Jobs氏のイメージが強く、透明性のなさから上位にランクインされなかったという。Jobs氏逝去の後、企業としてAppleにスポットが当たるようになり、消費者はAppleについて知るようになったと説明されている。これらに合わせて、好調な財務状況もランクに影響したようだ。特に評判が高かった要因はイノベーション、職場、リーダーシップ、業務パフォーマンスだという。

Amazonは4ランクダウンとなった。今回も一般から高い評判を得ていたが、スコアが高くなると維持するのが難しくなるためにランクが下がったらしいと、Reputation Instituteは説明している。

上位20位に入ったハイテク企業は、Google(第13位)、Texas Instruments(第18位)、IBM(第19位)。このほか、第30位にIntel、第39位にMicrosoftが入っている。

ハイテク以外でランクインしている日本でも知られている企業をいくつか紹介すると、Walt Disney Company(第17位)、FedEx(第23位)、Costco Wholesale(第31位)、Ford(第40位)など。破産申請したEastman Kodakは第49位、なじみの外食チェーンはStarbucks Coffee Companyが第78位、McDonald'sが第84位など。150社中ワースト3は2年連続最下位のFreddie Mac、それにFannie Mae、Goldman Sachsと金融業が独占した。