電通は3月29日、スマートフォンユーザーの利用実態調査の結果を発表した。同調査は、関東圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城)の中学生を除く15歳から49歳までの携帯電話利用者に対し、PCによるインターネット調査で行われたもの。有効回収サンプル数は合計1000ss(過去50回共通)、うちスマホ利用者のサンプル数は358ss。

使用中の端末の種類を聞いたところ、2009年は1%だったスマートフォンが今年は36%に達していることが明らかになった。なかでも10代男女(男性10代:7%から37%、女性10代:7%から31%)の利用率が大幅にアップしている。 。

現在使っている携帯のタイプ 資料:電通

この1年間でスマホの利用率が伸びた年代 資料:電通

スマートフォンユーザーに携帯電話から乗り換えてみた感想を聞いたところ、「生活が楽しくなった」という回答が9割にも達した。その要因を調べたところ、利用内容の変化が挙げられ、携帯電話の利用者に比べて「フルブラウザ(PCサイトの閲覧)」「SNS・ミニブログ」「動画共有サイト」利用が増えている。

世代別では、特に女性10代・20代のスマホ利用者の「フルブラウザ」「SNS・ミニブログ」「動画共有サイト」の利用率が他の世代層より高く、PC並みにスマートフォンを活用している様子が明らかになった。

スマホを使い始めて変わったこと 資料:電通

世代別利用している内容 資料:電通

同調査では、スマートタブレットの利用率はすでに9%という結果が出ており、「スマホとスマートタブレットが「当たり前になる世の中」がやってこようとしている」と同社では見ている。

スマートフォン利用者のWi-Fiの利用率については、全世代層で50%を超えたが、PC並みにスマートフォンを使うようになった女性10代・20代では、他の世代層と比べて低い状態にある。

タブレット端末の利用率 資料:電通

Wi-Fiの利用率 資料:電通