EMCジャパンは3月22日、IBM z/OSの稼働する中小規模システム向けに、仮想テープ装置「DLm2000」を販売開始すると発表した。
同装置は、大規模メインフレーム環境向けだった仮想テープ装置を中小規模のシステム向けに構成した、IBM z/OS環境用仮想テープライブラリ。IBM z/Oメインフレームからはテープ装置として認識されるため、これまでテープ装置で行っていたメインフレームのあらゆるデータ処理業務が実施可能。
同社のユニファイドストレージ「EMC VNX」と統合することで、バックアップ/リカバリ、バッチ処理、DFHSM(データ施設内階層型ストレージ管理)、データアーカイブといった複数の異なるデータ処理業務が1台で可能になるほか、設置面積、消費電力、冷却エネルギーといった運用コストの削減が期待できる。
スループットは680MB/秒と高速で、テープに比べて処理時間が短縮されるのもメリット。ストレージはRAID 6のデータ保護機能を持ち、媒体の劣化によるデータ損失も防ぐことができる。ストレージ容量13TBから143TBまで拡張可能で、価格は個別見積り。