NECとセブン-イレブン・ジャパン(以下、セブン-イレブン)は3月6日、コンビニエンスストア等の店舗の"電力見える化"に最適な「インテリジェント分電盤」を共同で開発したと発表した。

当分電盤は、業界トップクラスの最大誤差3%以内の高精度で電力量を計測できる「スマートコントローラ」を内蔵し、空調、冷凍室外機、調理器等各種設備の電力量をリアルタイムに計測し、"見える化"する。また、店舗内に設置したサーバや各種設備とのデータ通信インタフェースを搭載しており、収集した電力データに基づき省エネ対策を立案することができる。

「インテリジェント分電盤」内扉外観(左)、分電盤内部(右)

24時間365日営業のコンビニエンスストアでは、顧客へのサービス品質と省エネの両立が課題となっている。NECとセブン-イレブンはこれまで、店舗の電力使用量の見える化による業務の改善等について共同で実証実験等を行っており、この分電盤は、これらの取り組みで得た経験やノウハウを活かして開発されたもの。

すでにセブン-イレブンの一部店舗へ試験導入済みで、今春以降、順次全国の新店へ導入していく計画となっている。

今後、NECは今回開発したインテリジェント分電盤をベースに製品化を行い、コンビニエンスストアだけでなく、一般企業やデータセンタ事業者等にも幅広く拡販をしていく。また、セブン-イレブンでは、今後、太陽光発電システム等を備えた環境配慮型店舗の拡大していく予定だ。