日本ユニシスは3月2日、兵庫県神戸市を中心に地域密着型店舗を42店出店し、食品スーパーを運営するトーホーストアの新基幹システムを構築し、稼働を開始したと発表した。
日本ユニシスは、小売、通販、食品物流、アパレルの流通4つの業種に対応した流通次世代基盤「CoreCenter BASE」と、その基盤上で稼働する流通次世代ソリューション「CoreCenter for Retail」を開発。トーホーストアでの新システム稼働は、第1号のユーザー事例となる。
この新基幹システムでは、マスタ管理、特売・企画管理、本部・店舗の発注管理、仕入、買掛・支払管理、売上管理・店舗会計入力、予算管理、棚割管理、在庫棚卸、情報系(オプション)を備え、発注から買掛支払までのデータが連動する。これにより、柔軟な個店対応や内部統制にも対応したチェーンストア事業を支える基幹業務機能が提供されるという。
「CoreCenter for Retail」は、SOA(サービス指向アーキテクチャ)を採用し、コンポーネント構造のシステムになっているため、業務に合わせたコンポーネント単位での導入が可能。開発環境にはWindows Silverlightを採用し、すべてWebシステムで構成される。これにより、従来のテンプレート型ソリューションに比べて短期間でのシステム導入が可能で、開発コストも抑えらえる。
同社では、他の食品スーパーに対してもシステムの適用構築作業を開始しており、小売流通業向けのサービスを拡大していく予定だ。