さくらインターネットは、物理サーバの性能とクラウドの使い勝手を兼ね備えた専用サーバサービス「さくらの専用サーバ」を2月29日より提供開始すると発表した。

従来の専用サーバの大半は、申し込みから利用開始まで日数を要し、OSインストールやサーバ再起動は事業者に依頼する形のサービスが一般的だった。「さくらの専用サーバ」では、この点を解消し、性能と使い勝手の両面でクラウドに迫るサービス内容を実現する。

「さくらの専用サーバ」は、申し込みから利用開始までは最速10分、OSインストールやサーバ再起動はコントロールパネルからオンラインで自己完結でき、コンソール画面へのアクセスも提供、台数上限なくサーバを増やすことができる。

ラインアップは、最速10分納品の「エクスプレスシリーズ」、CPU・メモリ・ストレージなどフルカスタマイズ可能なBTOタイプの「フレックスシリーズ」の2種類があり、ハードウェアは「HP ProLiant DL2000」と「DELL PowerEdge R510」が採用されている。両シリーズともに、内蔵ストレージとしてSSDを選択でき、「フレックスシリーズ」ではFusion-io社のioDriveの利用も可能だ。

「さくらの専用サーバー」コントロールパネル

サーバー管理機能(IPMI機能)

「さくらの専用サーバ」は、昨年11月15日に開所した石狩データセンターをファシリティとし、「さくらのクラウド」に続く第2弾サービスとして提供される。今後、両サービスのネットワークを透過的に繋げる「サービス間L2接続」(VLAN ID変換)を提供開始予定。