日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会は2月8日、「第4回企業内Web閲覧環境に関する調査」の結果を発表した。同調査は、2005年から隔年で実施しており、今回が4回目の実施となる。

日本アドバタイザーズ協会加盟企業・Web広告研究会加盟企業445社、官公庁104団体(省庁38、都道府県47、政令市19)に調査票を郵送した結果、回収数は160社(うち官公庁22 団体)。

社内で利用しているWebブラウザを尋ねたところ、「Internet Explorer(IE) 6.x以前」が39%と最も多く、これに「IE 8.x」24%、「IE 7.x」14%、「IE 9.x」6%と続き、この4種で8割を超えた。会社規模別では、会社規模が大きいほど「IE 6.x以前」の比率が高く、従業員5,000人以上の企業では52%と過半数を占めている。

社内で最も多く利用されているインターネットのブラウザ 資料:Web 広告研究会

無回答を除くすべての企業でWebページの閲覧を可能にしているが、63%の企業が何らかの閲覧制限を行っていることがわかった。具体的の制限内容は、「ドメイン単位で実施」35%、「キーワード単位で実施」33%、「SSL(https://)の制限」8%となっている。

Webページ閲覧に対するフィルタリングや閲覧制限の実施状況 資料:Web 広告研究会

社内で利用可能なWebサービスについて、サービス名と「閲覧、書き込みともに可能」「閲覧のみ可能」「閲覧不可」に分けて聞いたところ、「閲覧、書き込みともに可能」が高かったのは「フェイスブック」「ツイッター」「宅ふぁいる便」で、いずれも7割弱となった。最も低いのは「2ちゃんねる」の49%。「閲覧不可」が高かったのは「ニコニコ動画」「ドロップボックス」「2ちゃんねる」(いずれも3割以上)となっている。

社内で利用可能なWebサービス 資料:Web 広告研究会

今後のWeb閲覧環境に関する検討事項としては、「OSをWindows 7 に替える」「インターネットのブラウザをIE9.x、8.xに替える」、「ソーシャルメディアポリシーを制定する」などが挙がっている。