日本オラクルは1月23日、島津製作所に自社導入型CRMアプリケーション「Siebel CRM」とSaaS型CRMアプリケーション「Oracle CRM On Demand」を導入することが決定したと発表した。同アプリケーションは2012年2月より稼働開始する予定。

島津製作所が、CRMシステムの導入を決定した背景には、販売拠点に加えて生産拠点とサービス拠点が増えてアジア市場の売上が拡大するなか、中国各拠点における顧客情報・商談情報・売上予測情報を連携して正確に把握するとともに、顧客満足度向上を目指すうえでの保守サービス業務の強化を狙っていることがある。

同社は現在、ERPにおいて「Oracle E-Business Suite」による国際財務報告基準(IFRS:International Financial Reporting Standards)対応を進めている。CRMの強化と合わせてIFRSに対応するため、まずは中国においてOracle CRM On Demandによる営業支援システムを導入し、案件情報・顧客情報・売上情報の入力業務を標準化し、徹底することを目指す。

一方、Siebel CRMでは、中国で増大する顧客の満足度を向上し継続的にビジネスを伸長させるため、保守サービス業務の強化を目指す。