富士通と岐阜大学は1月17日、橋梁や道路の効率的管理と安全安心な道路ネットワークの維持・管理を支援する「道路ネットワーク維持管理支援サービス」の実用化に向けた実証を、岐阜県の協力の下で開始すると発表した。実施期間は同日より2012年3月31日、対象地域を岐阜県内 都市部、山間部の一部を予定している。

「道路ネットワーク維持管理支援サービス」の概要

岐阜大学は、橋梁や道路の損傷状況の分析など、専門家による多角的な研究能力と学術資源、人的資源を提供する。

富士通は、装置から情報収集、登録、分析支援技術の提供などサービス環境の提供を行う。具体的には、同サービスの実用化に向け、そのサービスを構成する富士通の橋梁点検支援システムで収集する各種情報、自動車に搭載したデジタルタコグラフから抽出する位置、速度、揺れなどの情報、ドライブレコーダーから抽出する画像情報などを収集し、損傷情報の分析、補修必要箇所の特定、予測精度向上などの実証を行う(点検支援サービス)。

また、それらの結果から、道路ネットワークのより効率的な維持管理計画の策定支援を行い、その有効性、利便性、網羅性について検証を行うというもの(維持管理支援サービス)。

両者は、標準化されたサービス利用による公共事業のコスト縮減やサービスの有効性などについて検証し、地域社会の要請や課題の解決に貢献することを目指す。