サウジアラビア王国のAlwaleed bin Talal Bin Abdulaziz Alsaud王子が運営する投資会社Kingdom Holding Company(KHC)は12月19日、米Twitterに3億ドルを投資することを発表した。「世界的なインパクトを持ち、有望で成長性の高いビジネスに投資する能力を示すもの」とAlwaleed王子はコメントしている。
Twitterへの投資はソーシャルメディアが今後数年でメディア業界を大きく変えるという判断に基づくもので、数ヶ月間の交渉の末に実現した。New York Timesによると、この投資でTwitterの企業価値は84億ドルと評価されており、KHCの出資比率は約3.57%になるという。Twitterは今年7月の資金調達の際、企業価値は70億ドルと評価されていた。
Alwaleed王子は1980年創業のKHCを通じてメディア業界への投資を積極的に行っており、国内では「Arab News」などを発行するSaudi Research and Marketing Group(SRMG)の株式を29.9%取得するほか、News Corpにも投資している。
Twitterは、2010年から2011年春にかけて中東で発生した"アラブの春"といわれる政治変動で、Facebookとともにコミュニケーションツールとして利用されており、その結果、チュニジア、エジプト、リビアでは政権崩壊に至った。