Windows Internet Explorer 10 |
IE10 PP4から「VML」および「DirectXベースのフィルタとトランジット」がサポートされなくなることがIEBlogにおいて「Moving to Standards-based Web Graphics in IE10」として発表された。同ブログでは代わりにWeb標準技術であるSVGおよびCSS3の機能を活用することを推奨している。
Microsoftは特にIE9からWeb標準への準拠をはっきりとした方針として掲げるようになっており、従来採用してきた技術からこうしたWeb標準の技術への移行を促している。今回IE10 PP4から削除された「VML」と「フィルタおよびトランジット」はそうした技術のひとつで、IE9ではすでに非推奨の扱いに変わっていた。IE10からはサポートされないことになる。
ただし、IE10をIE5、IE6、IE7、IE8、IE9のドキュメントモードにして動作させている状態では、これら従来の機能も利用できる。しかし、性能はSVGやCSS3で実現される性能よりも劣っており、Microsoftとしてはこうしたドキュメントモードを利用するのではなく、最新のWeb標準技術へ移行することを推奨している。
IE10が注力しているHTML5では、HTML5のマークアップが不正な状態にある場合におけるパースの方法が明記されている。このため、従来はブラウザの実装の違いで表示が違うものになっていた部分も同じように表示になることになる。HTML5を採用することでブラウザ間の表示差異はより小さいものになると見られている。