KDDIウェブコミュニケーションズは12月1日、クラウドAPI「boundio(バウンディオ)」のベータ版の提供を開始すると発表した。

boundioは、Webサイトなどに組み込むことで、インターネット上から電話をかけることができるクラウドサービス。ECサイトでクレジットカード決済をする際に、かかってきた電話の中で伝えられた認証番号(自動音声)をECサイトに入力することで決済を完了させたり、パソコンや携帯電話から事前に申し込みをすると、お気に入りのタレントから自分の携帯電話に誕生日のお祝いメッセージ電話がかかってきたりと、さまざまなサービスで利用できるという。

これまでインターネット上から電話網へ接続するには、顧客自身がPBX/IP-PBXシステムを用意/設定した上で、通信キャリアと契約を結ぶ必要があり、システム構築には高額な費用が必要になるという。それに対し、同サービスを使用すると、「boundio」を顧客のWebサービスに組み込むだけで、Webサイト上から、携帯電話や固定電話などの電話網に対して、予めアップロードしておいた音声や音楽を再生することが可能となる。

「boundio」のWebページ及び操作ページ抜粋

今回提供を開始するべータ版は、無料での提供となり、申込を行った全ての顧客に対して、1契約につき500ポイントが付与される。固定電話宛の発信は1発信あたり15ポイント、携帯電話宛の発信は1発信あたり25ポイント必要となり、500ポイント全てを消化するまで、何度でも使用することが可能。

ベータ版の機能検証及び機能改善後、来春の正式版の提供開始を予定している。