ネットアップは11月9日、中堅企業向けのストレージ新製品「FAS2240」の販売を開始したと発表した。製品の参考価格は最小構成で179万円(税別)。従来製品「FAS2040」の457万7000円(税別)と比較すると大幅な低価格化が実現されている。

製品の特長としては、「手頃な価格と、標準搭載ソフトウェアの充実」、「最新のストレージOS『Data ONTAP 8.1』に対応」、「IT担当者の負荷を軽減するストレージ管理ツール」、「仮想環境に最適なプラットフォーム」、「ハイエンドのプラットフォームへのアップグレードが容易」といった点が挙げられている。

FAS2040では、新しいソフトウェアパッケージとして、ネットアップのミッドレンジシステムであるFAS3200シリーズ、ハイエンドシステムであるFAS6200シリーズと同じソフトウェアパッケージを標準搭載。そのため、ネットアップのFAS製品ライン全体で同じソフトウェアを使用できるようになり、ビジネスの成長にあわせて柔軟に拡張することができるようになるという。

また、新製品では、新たに「NetApp OnCommand System Manager 2.0」を標準搭載。ネットアップ・ストレージの設定と継続的な管理の両方について、IT担当者が簡単に簡素化、制御、自動化できるよう特別設計されているという。

そのほか、新しい64ビット・プロセッサ・アーキテクチャ、ハイパースレッドCPUを採用し、システムメモリも容量、速度ともに向上させ、仮想環境に最適なプラットフォームとなっている。また、仮想環境に最適化されたストレージ効率化機能(重複排除やシンプロビジョニング)や高度な管理機能(SnapManagerやVirtual Storage Console)などのソフトウェアを標準のバンドルで提供している。さらに、システムのプロセッサ・コントローラ・モジュールを取り外してディスクシェルフI/Oモジュールに交換すれば外付けディスクシェルフに変更できるため、容量の大きいハイエンドのシステムへのアップグレードも可能となる。