リコーは、同社初の短焦点プロジェクタとして、「IPSiO(イプシオ)PJ WX4130N/WX4130」の2機種を11月18日から販売すると発表した。それぞれの機種に、通常の1年間無償保証に加え、2年間の保守サービスを加えた安心3年モデルも用意される。

なお、新製品はミラー反射式の超短焦点プロジェクタでは、世界最小・最軽量だという(2011年11月7日時点、リコー調べ)。

PJ WX4130Nは、ギガビット対応の有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n対応の無線LAN、USBポートも備え、USBメモリからの直接出力に対応したモデルで、PJ WX4130はこれらが省かれた廉価モデル。

価格はいずれもオープンだが、市場想定価格は、PJ WX4130Nが259,800円、PJ WX4130が239,800円。安心3年モデルは、それぞれ285,000円、260,800円となる。

「IPSiO PJ WX4130N/WX4130」

この製品は、リコー独自の自由曲面ミラーに加え、レンズ系と自由曲面ミラーの間に屈曲ミラーを配置する屈曲光学系を採用したことで、コンパクト化(W257×D144×H221mm)と質量約3.0kgの軽量化を実現。プロジェクタ本体の背面から投写面までの距離が11.7cm(本体含め26.1cm)で、48インチを投写することが可能だという。

新たに開発した屈曲光学系

そのため同社では、活用シーンとして、従来からあるオフィスの打ち合わせや教室での利用に加え、企業の受付やショールーム、店舗などでのデジタルサイネージとしての活用も想定している。

デジタルサイネージとしての活用。左がエレベータホール、右が店舗

いずれも最大解像度は1,280×800ドット(WXGA)、明るさは2,500ルーメン、コントラスト比は2,500:1、投写画面サイズ48~80型(投写距離は11.7 ~ 24.9cm)。2Wのモノラルスピーカーを内蔵する。

リコー 代表取締役 社長執行役員 近藤史朗氏

リコー 代表取締役 社長執行役員 近藤史朗氏は、「単体で使うだけでなく、ネットワークに接続することで、新しい価値、働き方が生まれる。そのため、ネットワーク、クラウドに対する期待は大きい。今後は、クラウドに関わるインとアウトの部分を増やしていこうというのがリコーの狙いだ」と述べ、今後ネットワークアプライアンス事業を拡大していくと述べた。