富士通は9月21日、川崎市がNPO法人や市内の「水辺の楽校」と共に、同社の携帯フォトシステムを活用して、多摩川の川崎市域で植生調査を実施すると発表した。

同調査では、富士通の携帯フォトシステムを活用し、GPS機能付き携帯電話のカメラで撮影した生物情報をデータベースに蓄積し、地図情報とマッピングして閲覧・分析を行う。これにより、紙ベースでまとめられ、限られた範囲でのみ提供されていた、水辺の楽校などのプロジェクトにおける学習の成果がインターネットを介して共有可能になる。

同調査が行われる対象地域は多摩川右岸の川崎市域に属する河口原点から多摩川原橋手前までの約28kmの範囲で、夏の調査として9月23日、秋の調査として11月23日に実施される。調査対象の生物には、9月はヒガンバナ、キクイモ、ワルナスビが、11月はセイタカアワダチソウ、ノコンギク、コセンダングサと指定されている(春の調査は5月に実施済み)。

トライアル調査結果(5月)の様子と作成された植生分布マップ

富士通エフ・アイ・ピーが提供する携帯フォトシステムはGPS機能付携帯電話を利用したもので、富士通のオンデマンド仮想システムサービス Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5上で動作する。