ロームは9月20日、電源に必要な部品を1パッケージ化した超小型電源モジュール「BZ6A」シリーズを開発したと発表した。同製品は京都の本社にて生産し、10月よりサンプル出荷を開始、12月より月産50万個の規模で本格的な量産を開始するとしている。
同シリーズは、2.3mm×2.9mm×1mmという小型サイズが特徴。軽薄短小化が進むスマートフォンなどのモバイル機器の高密度実装に貢献できるとしている。
同シリーズは、6MHz動作の高速スイッチング電源LSI「BU9000X」シリーズを基板に内蔵して1パッケージ化を実現。外付け部品を必要としないため、スイッチング電源回路の設計が容易になるほか、小型化で高密度実装が可能となり、各種機器の開発期間短縮に貢献できるとする。
また、入力電圧範囲が2.3~5.5Vと広いため、USB 5Vラインを有するモバイル機器などにも搭載可能だ。さらに出力電圧も1.0~3.3Vの範囲で個別対応でき、モバイル機器を筆頭にさまざまな製品に利用できるようになっている。
そのほか、PWM/PFMモードの自動切り替えや、ソフトスタート回路、各種保護回路を内蔵している点なども特徴となっている。
