GoogleマップとiPhoneの3rdパーティアプリを連携

Googleマップの「マイプレイス」(旧称: マイマップ)では、オリジナルの地図を作成することができる。マイプレイスによく利用するお店やルートを保存することで、あとから簡単に地図で確認できるようになる。

このマイプレイスにはインポート機能が用意されており、KML、KMZ、GeoRSS形式のファイルから地図情報をインポートすることが可能になっている。iPhoneアプリケーションの中には、GPSを使用して自分の歩いた道をロギング(トラッキング)してくれるものがある。これら3rdパーティのアプリケーションとGoogleマップを連携させれば、「Googleマップにジョギングしたコースを表示」「写真を撮りながら散歩したコースをGoogleマップに保存」といったことができるようになる。

マイプレイスでは、KML, KMZ, GeoRSS形式のファイルから地図情報のインポートが可能

ここではトラッキングソフトとしてiTrail(有料: 250円)を紹介する。iTrailはウォーキング・ジョギング・スキー/スノーボード用のトラッキングソフト。あらかじめ設定した間隔でGPS現在地を保存し、時間や移動距離、平均スピードなどを計算して表示してくれるものだ。さらにiTrail Desktopと呼ばれるPC用のアプリケーションを用いれば、トラッキングしたデータをCSV、KML、GPX形式でエクスポートできるようになっている。

iTrailのスクリーンショットその1。用途ごとに移動したルートの記録がおこなえる

iTrailのスクリーンショットその2。トラッキングした日付や時間、総距離などが記録・確認できる

iTrailのスクリーンショットその3。PC用アプリケーション - iTrail Desktopと連携し、トラッキングしたデータをエクスポートできる

iTrail Desktopのスクリーンショット。iPhoneのiTrailと同時に操作をおこなう。受信したファイルはデスクトップに保存される

iTrailから出力したKMLファイルを、マイプレイスにインポートしてみよう。

iTrailから出力したKMLファイルをマイプレイスにインポート

ひとつの地図に複数のKMLファイルをインポートすることも可能だ。マイプレイスとiPhoneの3rdアプリをうまく活用すれば、また違ったGoogleマップの楽しみ方ができるようになる。iPhoneで音楽を聴きながらウォーキング・ジョギングしている方は、トラッキングも試してみてはいかがだろうか。

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以上、マップLabsとiPhoneの3rdパーティアプリケーション「iTrail」を使ったGoogleマップの活用法を紹介した。リリースされてからいくつもの機能が追加され、さまざまなことができるようになったGoogleマップ。地図で遊びながらちょっと距離を測ってみたり、夏の旅行の行程や写真の整理をマイプレイスで管理したり……。Googleマップでできることは、ただの地図の確認にとどまらないところまで来ている。既存の機能とLabsや外部アプリケーションを活用して、Googleマップをエンジョイしてみよう。