Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

ユーザインタフェースを模索している「Firefox UX」に新しいダウンロードマネージャが登場した。これまでFirefoxでは、ダウンロード中のソフトウェアの名称や進捗情報を別ダイアログで表示してきた。この方式はコンテンツ領域にすべてのデータを統合するという現在のブラウザデザインの方向性とはあまり親和性が良いものとはいえない。

Firefox UXに導入された新しいダウンロードプログレスの表示方式はSafari 5.1のものとよく似ている。ダウンロードの様子は右上に表示されるようになり、クリックすると吹出しのUIにプログレスバーの一覧が表示される仕組みになっている。新しくダウンロード履歴を表示する専用のダイアログも追加されている。

Firefox 9ナイトリーのダウンロードダイアログ。

Firefox UXではSafari 5.1のようなスタイルのダウンロード情報表示に変わっているダイアログ。検索など各種機能が提供されている。

右上にダウンロード中であることを示すアイコンが表示される。数字は残り予定時間。

ダウンロード履歴を表示するダイアログ。検索など各種機能が提供されている。

Firefox UXではだいぶ前からナビゲーションボタンのデザインも変更されている。現在のFirefoxは戻るボタンが大きい、いわゆる「ビッグボタン」スタイルを採用している。これはFirefoxを特徴付けるUIのひとつ。「進む」は無効化されているが、一旦「戻る」を実施するなどして機能できるようになると表示が有効化される。

Firefox UXでは、この「進む」ボタンがデフォルトで非表示になっている。一旦「戻る」を実施するなどして「進む」が機能する状態になるとはじめて「進む」ボタンが表示されるようになっている。ビッグボタンの特徴を残しながら、あまり使うことのない「進む」ボタンの領域をその分だけアドレスバーに回すことができる興味深いUIといえる。

ビッグボタンを採用した現在のナビゲーションボタン。「進む」は必要がなければ無効化されている。

一旦「戻る」を実施するなどして「進む」が使えるようになると「進む」ボタンも選択できるようになる。

Firefox UXではビッグボタンの本質は残しつつ、「進む」ボタンは非表示になっている。

一旦「戻る」を実施するなどして「進が」が使えるようになると、「進む」ボタンが表示される仕組みになっている。