関西電力は8月14日、火力発電所である堺港発電所2号機(定格出力:40万kW)が8月13日10時38分にガスタービンの内部の異常を示す警報が発信し、自動的に運転を停止したと発表した。

堺港発電所はコンバインドサイクル発電方式を採用しており、天然ガスを燃やしてその高温・高圧の燃焼ガスでガスタービンを回し、さらにガスタービンからの排気ガスの排熱を利用して、蒸気を発生させて蒸気タービンも回して発電している。

設備の冷却を待ち、14日13時50分に内部を目視点検したところ、ガスタービンの羽根の一部に損傷が見られたという。

関西電力・堺港発電所2号機の損傷の概要

今後同社は、堺港発電所2号機の損傷したガスタービンをメーカーの工場に搬入し、詳細な点検ならびに原因究明を行うとともに、補修作業を実施するが、運転再開までには少なくとも数ヵ月以上かかるという。