映画『ディープ・ブルー』(1999年)や、『ブルー・プラネット』(2001年)、『アース』(2008年)などに代表されるネイチャードキュメンタリー作品。そんな動物の"生"そのものを撮影するため、こういった作品には常に最新の映像技術・機材が駆使されていることはご存知だろうか。今回は2011年9月1日に公開される最新のネイチャードキュメンタリー作品『ライフ ―いのちをつなぐ物語―』に用いられた映像技術や、今なおカメラに収めることのできない動物たちの生態などについて、本作で監督を務めたマーサ・ホームズ氏とマイケル・ガントン氏に話を聞いた。

マイケル・ガントン(写真左)
英国アカデミー賞であるBAFTA賞をふたつ獲得したBBCのドキュメンタリーシリーズ「Trials of Life」(1990年)にプロデューサーとして参加。1994年にBBCの自然史班ユニットに加わり、プロデューサー兼監督として"People and Animal"ユニットを設立する。2001年~2004年まで、BBC 2の看板シリーズである「Natural World」シリーズの編集監督として60本以上の作品を手がける。現在、BBC自然史班のクリエイティブ・ディレクターを務めている
マーサ・ホームズ(写真右)
ブリストル大学で動物額の学位を取得後、ヨーク大学大学院にて魚類の行動研究で博士号を取得。1988年にBBCの自然史班に加わり、海洋ドキュメンタリー・シリーズ『ブルー・プラネット』(2001年)では、極地とサンゴ礁のエピソードの製作を手がけている