マイクロソフトと富士通、震災ペットの情報提供でクラウド基盤の連携を開始

日本マイクロソフトと富士通は7月25日、東日本大震災の被災地で保護された犬や猫などのペットの情報をサイト上で公開し、元の飼い主との再会やペットの新しい飼い主探しを支援する取り組みを開始したと発表した。

今回の取り組みは、宮城県緊急災害時被災動物救援本部が保有する保護動物のデータ(保護された場所、個体の特徴、写真など)を、富士通のクラウドから提供される「被災動物救護支援サービス」に集約し、日本マイクロソフトが運営するポータルサイトMSN上の「MSNペットサーチ」と連携させたものとなる。

MSNペットサーチは「Windows Azure」を基盤として4月14日に開始されており、被災動物救護支援サービスは富士通のクラウドサービスをベースとして宮城県獣医師会に向けて5月2日より提供されている。今回両社のシステム連携が実現したことで、セキュアかつ迅速に、保護された動物の情報を公開することが可能となった。

発表時点では、宮城県の石巻動物救護センターなどで保護されている約50頭の動物の情報が公開されており、PCまたはインターネットが閲覧できる携帯電話やスマートフォンなどから無料で利用できるようになっている。