セキュリティをテーマにしたマイコミジャーナル主催の技術セミナー「2011 Webセキュリティセミナー」が6月22日、東京都千代田区のパレスサイドビルで開催された。実務に役立つノウハウや最新動向から、セキュリティベンダーが提供するさまざまなソリューションまで、セキュリティ対策に必要なナレッジを幅広く紹介。聴講者の笑いを誘う場面もあり、和やかな雰囲気の中でエッジの効いたトピックスが多数披露された。

NTTデータ 大谷尚通氏

最初の講演を務めたNTTデータの大谷尚通氏は、「Webシステムのセキュリティリスクの推定と対策投資の考え方(Webサイト→Webシステム)」と題して、セキュリティの投資対効果の考え方について講演。「ALE(Annual Loss Expectancy : 年間予想被害額) = SLE(Single Loss Expectancy : 個別の情報セキュリティインシデントの予想被害額) × ARO(1年間の発生確率)」という計算式を用いたうえで、SLEとAROの参考指標を提示すべく日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)で展開しているさまざまな調査活動を説明した。

セミナーの模様は、後日、レポートおよびオンラインセミナーというかたちで紹介する予定だ。各講演の内容を詳しくお伝えしていくので、楽しみにしてほしい。