日本アイ・ビー・エムと東芝は6月7日、ネットワークに接続された機器の制御・管理を可能にするシステム「エンドポイント・マネジメント」に分野において、ビジネスPCに求められる高いセキュリティと省電力化を実現する先進ソリューションの有効性を共同で検証したと発表した。

両社は、東芝のビジネスPCと「IBM Tivoli Endpoint Manager(以下、TEM)」を連携させることにより、2つのエンドポイント・マネジメントに関するソリューションの検証を行った。

1つ目の検証のテーマは、PCのハードウェアとTEMサーバとの連携による全社規模でのセキュリティー運用管理。PCのソフトウェアだけではなく、ハードウェアに実装した高度なセキュリティ管理機構モジュールとTEMサーバのエンドポイント管理機能を連携させることで、PCの起動制御を行った。これにより、PCの不正使用や情報漏洩を防止するとともに、TEMを用いた一元管理により管理者の負荷の軽減を図る。

2つ目のテーマはPCの消費電力を全社規模で計測し管理する技術だ。ネットワーク接続されたすべてのPCについて、充電中やサスペンドなどの電力消費状況を計測し、全社規模でのAC電力消費状況の一括収集と表示をできるようにした。これにより、企業の管理目標とユーザーの業務状況に応じて、ピークシフトなどの電源設定を個別ポリシーに沿って柔軟に管理できる遠隔統合監視と管理を実現する。

東芝は、今回検証したソリューションについて、パイロットテストを行い、新機能を搭載した企業向けPCを内外で販売していく計画。