帝国データバンクは5月2日、ジーンズメーカーのボブソン(東京都渋谷区)が東京地裁に民事再生法の適用申請を行ったと発表した。2010年2月期末時点での負債額は約7億3400万円とされる。

ボブソンは元々1948年創業の岡山県の会社であり、2005年5月期には年間売上高として約128億円を計上していた。しかしその後、"ファストファッション"と呼ばれる激安ジーンズの登場により価格競争が激化。販売不振に陥り、2009年にマイルストーンターンアラウンドマネジメント社出資による新生ボブソンに事業譲渡が行われ、「BOBSON」ブランドの再建が進められていた。

新生ボブソンは2010年2月期には約10億円の売上を計上していたが、その後も業績は改善せず資金繰りが悪化。このほど自力再建を断念するに至ったという。

なお、岡山県の旧ボブソンは2010年に「株式会社ピーチフォート」に社名を変更し、米オシュコシュ ビゴッシュなどの子供服ブランドに特化して事業を継続している。