三菱商事は4月26日、台湾の太陽電池用セル製造メーカーGintech Energyの子会社で太陽電池用シリコンウェハの製造を手がけるUtech Solarに資本参加したことを発表した。

Utechの資本金は約62億円(22億NTドル)で、三菱商事はUtechが新規に発行した株式の10%を取得した。Utechは2010年12月末に設立され、2011年7月の量産開始に向けてシリコンウェハ製造工場の建設を進めている。第1期の生産能力は33万KWで、将来的には生産能力を100万KWまで拡張する計画としている。

Utechは、poly-Siを主原料とし、太陽電池用セルの基礎原料であるシリコンウェハの製造を担当するが、三菱商事の化学品グループでは以前より太陽電池原料、および周辺部材の取引に取り組んできており、同事業への参加を通じて太陽電池原料の中でも中核原料であるpoly-Si、シリコンウェハ、更にはセルの取扱い強化を狙うとしている。