東京電力は4月11日、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)が発生してから1ヵ月経過したことを踏まえ、コメントを発表した。以下、同社のコメントを抜粋する。

本日、未曾有の大震災発生から丸1ヶ月が経過いたしました。改めて、大震災により被災された方々に衷心よりお見舞いを申し上げます。

震災後、福島第一原子力発電所の事故により、広く社会の皆さまに、大変なご心配とご不安、そしてご迷惑をおかけしていることに心よりお詫び申し上げます。特に発電所を立地させて頂いている地域および周辺にお住まいの皆さまには、心身両面で大変なご苦労とご不便をおかけしていることにつきまして、誠に申し訳なく思っております。

現在、福島第一原子力発電所では、1~4号機の各プラントを冷却し、冷温停止状態に落ち着かせるとともに、放射性物質の外部への放出を一日でも早く防止するために、政府・関係各省庁、国内外のメーカーやゼネコン、米国、フランスをはじめとした各国政府と企業、そして、協力企業の皆さまなど、多方面の方々からのご支援とご協力を仰ぎながら、全力で取り組んでおります。

一方、より深刻な広域停電を回避するために、3月14日より実施させて頂いておりました計画的な停電につきまして、原則実施しないことといたしたいと考えております。引き続き、政府と緊密に連携させて頂き、広く社会の皆さまの節電へのご理解・ご協力を賜りながら、夏期においても原則実施しないことを維持することを目指して、あらゆる努力をしてまいりたいと存じます。 何とぞ、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。

こうした状況の中で、当社グループの総力を挙げ、引き続き、政府・自治体と緊密に連携をはかりつつ、また、各方面からの応援を頂きながら、事態の収束に全力を注いでまいるとともに、被災された地域の復興や被災された方々の支援に全力を尽くしてまいります。

加えて、当社の使命である電気の安定的な供給に向けて、全力で取り組んでまいります。