ROBOT JAPANは、4月15~17日に米国サンフランシスコで開催される「ROBOGAMES2011」に有志とともにロボット15台を引き連れ「チームROBOT JAPAN」として参加、同会場にて日本を元気付けること、および草の根のロボット界の発展を目指した「ROBOTトモダチ作戦」を実施することを発表した。
同作戦の中身は、「日本のロボットビルダーからのメッセージをROBOGAMESに持っていく」ことを第1ステップとし、第2ステップとして「ROBOGAMESへ集まった世界中のロボットボルダーのメッセージを日本に持ってくる」というもの。
これだけだと、なんの意味があるのか、ということになるが、ROBOT JAPANでは、「今回の震災や原発事故に際して、日本のロボットが活躍しなかったことは日本はロボット大国だと信じていた世界中の人々にとってショッキングなことだったと聞きます。このことはまさに今、国内のロボットに関わる方々の間でも議論されてることでしょう。今回、チームROBOT JAPANのROBOGEMS参加に際し先方との橋渡しをして下さったRobotDreamsのレム・ヒューゲットさんに聞いたところ、私たちがROBOGAMESに行った際もおそらくそういう話題になるだろうと言われました。そんな時に、もし『どうして日本のロボットは被災地や原発で活躍しなかったんだい?』と聞かれても、私たちはうまく答えられません。そんな論点では答えようがありません。しかし、『君たちは知らないだろうけど、日本には素晴らしいロボットが沢山いる。今回の災害で残念ながら日本のロボットは活躍できなかった。けど、やっぱり日本はロボットの国だし、将来的には凄いロボットが必ず作られる。』と答えることは出来ます。それは事実だからです」としており、同作戦を行うことで、「日本には素晴らしいロボットがいる」、「彼らは今回の災害にも負けてない」、「俺のロボット凄いだろ!」、「日本人はロボットが好きだ」といった日本から世界の「ROBOTトモダチ」に向けたメッセージをROBOGAMESの会場に届けるのが1つの目的としている。
また、その世界中のビルダーたちから、日本の「ROBOTトモダチ」に対する応援メッセージをもらって帰ってくることも目的としており、「これだけのことですが、日本を元気にするお手伝いや、世界の、特に草の根のロボット界の発展につながるものだと、私たちは信じています。ROBOTトモダチ作戦は今回のROBOGAMES2011前後のみならず、世界中からのメッセージに、さらに返礼をする、それにまた…というような形で継続的に展開していきたいと考えています」ともコメントしており、「世界中に広げよう、ROBOTトモダチの輪」を最終目標とするとしている。
なお、具体的な作戦の内容は、前半部分が、
- 日本のロボット、ビルダー、ロボット関連の画像とメッセージを集める。
- 集めたメッセージでスライドを作成する。
- ROBOGAMESの会場のROBOT JAPANブースでパソコンを使ってスライドを流す。
となっているが、時間と割ける手間があれば印刷メッセージを持っていきたいとしており、協力してもらえる人が居れば連絡してもらいたいとしている。
一方の後半部分は、
- 会場で世界中のロボット、ビルダー、ロボット関連の画像とメッセージを集める。
- 集めたメッセージでスライドを作成する。
- webで両方のメッセージを公開、さらにROBOGAMES報告会も行なう。
となっており、最終的にはメッセージを印刷して1つの作品に仕上げたいとしているが、手間と時間のかかる作業のため、必ず完成はさせるものの、その時期はいつになるかは約束できないとしている。
なお、同作戦への参加資格は「ロボットが好きなら誰でもOK!」という1点のみとのことで、参加方法としては、画像やイラストとメッセージ、もしくはパワーポイント形式のスライドを担当者(ROBOT JAPANテクニカルディレクターのライトフット柴田善広氏。メールアドレスはrobot.tomodachi■lf-atelier.com)まで送ってもらえれば、としている。
メールを送る場合はメールアドレスの■を@に変換してください。
第1次の募集締め切りは2011年4月17日午前中(日本時間)で、同作戦では、「日本はいま、カワイソウなことになっているわけではないです。みんな元気です!」というメッセージを届けたいと考えているとしており、会場でもスライドの更新を続けていく予定としている。
同作戦の要綱やパワーポイントのテンプレートは同作戦のブログに掲載されているので、我こそは、と思った方は一度同ブログを見てみると良いだろう。