川崎重工は4月5日、同社の航空機部品を製造する名古屋第一工場および二輪車やガスタービン発電設備、産業用ロボットなどを製造する明石工場において、工場の環境負荷を低減するため、太陽光発電設備を導入したことを発表した。

今回、名古屋第一工場に導入したのは、出力750kWの太陽光発電設備で、2010年3月に完成した南工場の屋上部分に設置され、同工場全体の電力消費量の約5%を賄うことが可能。一方の明石工場には同100kWの設備が導入され、発電した電力は全て同工場内で使用されることとなる。

太陽光発電設備を導入した同社名古屋第一工場

これにより、2工場併せて年間約400tのCO2削減効果が見込まれるとしている。

なお、同社は、以前より国内工場における太陽光発電設備の設置を進めており、今回の設備導入により、太陽光発電の総出力は約1460kWとなるという。また、神戸工場では、太陽光発電設備に同社グループの日本飛行機が開発した小型風力発電設備や自社開発のニッケル水素電池「ギガセル」を組み合わせた新エネルギー複合システムの導入を計画中だとしている。