IDC Japanは、国内レーザープリンタ市場に関する2010年の実績を発表した。それによると、レーザープリンタ全体の出荷台数は、前年比13.5%増の893,000台で、そのうち、カラーレーザープリンタの出荷台数は、前年比16.6%増の266,000台で、いずれも4四半期連続で増加したという。
IDC Japanによれば、レーザープリンタの出荷台数は、2006年以降、2009年までの3年間にわたり減少していたが、2010年は一転、前年比13.5%増と2桁増を記録したという。2010年の出荷台数である893,000台は、2008年の875,000台を上回る出荷台数となっている。同社では、国内景況の悪化の影響が大きかった2009年の反動と、景気が回復しつつあるという安心感から企業のリプレイス需要が顕在化し、出荷台数増に結びついたものと分析している。また、レーザープリンタ全体に対するカラー比は、29.8%と、30%に迫る状況になっており、同社では2010年中にベンダーが行った需要喚起策が奏功したとみている。