アイ・ティ・アールは2月23日、ERP/連結会計製品に対する調査結果の一部を公表した。ERP市場の市場規模推移や、中堅企業向けERP市場のベンダーシェアなどが明かされている。
それによると、2009年度の国内ERP市場全体の出荷金額は前年比6.2%減の約835億円。「景気後退によるIT投資の削減が影響して、2年連続のマイナス成長」という結果になっている。ただし、2010年度に関しては、「国内景気が徐々に回復傾向にある」ことから、前年比8.8%増に拡大する見込みだという。
また、中堅企業向けERP市場に関しては、2009年度は前年比2.3%減の370.4億円。「2008年度までは堅調な成長を維持してきた」が、一転してマイナス成長になっている。こちらの2010年度は、前年比7.9%増の399.7億円と予測されている。
発表では、上記に加えて、出荷金額で算出した中堅企業向けERP市場のベンダーシェアも公表。結果は、オービックが23.1%でトップ。次いで、富士通マーケティングが7.5%、日立製作所が7.0%、NECが5.8%、カシオヒューマンシステムズが5.3%、オービックビジネスコンサルタントが4.6%となっている。
調査結果の詳細は、同日発行された「ITR Market View : ERP市場2011」に収録。レポート版が19万9500円、CD-ROM版が39万9000円で販売されている。